カップ麺のスープ 粘りがあるけど大丈夫? 正体に「腑に落ちた」
特長の1つに、水に溶かして加熱すると粘りが出る『糊化現象』があります。これが、粉末スープにお湯を入れて混ぜた際に粘りが出る理由でしょう。
でんぷんは一定の温度に達すると水を吸収して膨張し始め、そのまま膨らみ続けると風船のように破裂して分散します。反対に、一度膨らんだでんぷんを冷やした場合は固まります。この特長を活かしてさまざまな製品に使われているのです。
でんぷんの種類
でんぷんにはさまざまな種類があります。どんな植物からできてきるか代表的なものを見ていきましょう。
馬鈴薯
馬鈴薯はジャガイモのことで、世界各地さまざまな地域で栽培されています。
馬鈴薯でんぷんは強い弾力を出すことができ、かまぼこを製造する際にも使われています。料理にとろみを付ける用途にも使われ、あんかけや汁物などに利用されることも多いです。
小麦
小麦でんぷんは、大きい粒子と小さい粒子がありそれぞれの特長をうまく利用することができます。名古屋銘菓としてもおなじみの『ういろう』に使われているほか、のりとしても利用され、絵画や掛け軸の修復でも用いられます。
トウモロコシ
トウモロコシのでんぷんは『コーンスターチ』と呼ばれており、プリンやゼリーの凝固剤として使われています。