マツタケが絶滅危惧種に 日本ならではの秋の味覚として守って欲しい
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
匂いマツタケ、味しめじ。
味覚の秋ですが、日本ならではのマツタケの味がかなり遠のいています。以前は 故郷岡山(津山)の松林を持っている友人が、毎年数本送ってくれていたのですが、10年程前からバッタリ途絶えてしまいました。
元気な松林が減って来ているという話でした。数年前 形の良いおおぶりのマツタケが、1本1万円という話を聞き、度肝(どぎも)を抜かれたことを思い出します。
そのマツタケが 更に遠のくようです。先日 マツタケが絶滅危惧種として指定された という新聞記事を読みました。
かつて若かりし頃、竹籠(かご)を腰にぶら下げて、松茸狩りに出掛けたこともありますし、大き目のものを焼いて食べ、どびん蒸しや、マツタケごはんで舌鼓(したつづみ)を打ったことなどは、もう遠い記憶となりました。昭和も遠くなりにけり…。
ところで 今回の絶滅危惧種の発表では、太平洋のクロマグロもニホンウナギも、絶滅危惧種に指定されており、日本人が馴染んだ美味しい食材が、ドンドン遠のいています。