2018年8月23日 11:00
飲食、学習塾にも波…「人件費高騰」で“値上げ時代”の予感
値上げするのは野菜だけではない。外食産業もこの天候不順の影響を受けている。
「沖縄では鶏卵が8月時点ですでに12%ほども値上がりしていますので、一部商品を値上げするレストランなどが今後現れてもおかしくはありませんね」
相次ぐ値上げラッシュ。今後も値上げするものが続々と発表されている。その背景には、異常気象のほかに、日本が抱える“問題”が潜んでいる。
8月からは、すでに明治乳業の「北海道十勝カマンベールチーズ」が5%値上げ+内容量1割減、そして9月にはサバ缶(マルハニチロ)が10%値上げ予定だ。10月以降は「たばこ」が10~100円引き上げられ、いよいよ「1箱500円時代」に突入しようとしている。
「これらは、原材料価格の高騰が原因です。
今年は一部メーカーの納豆やパンなども、同様の理由で値上げが発表されています」
さらに、レストラン「長崎ちゃんぽんリンガーハット」や、学習塾「KUMON」などのサービスも値上げだ。
「野菜たっぷりのちゃんぽんで有名な『リンガーハット』は、天候不順に加えて、人件費高騰により3.3%値上げしています。現在、どの分野も人手不足は深刻。牛丼チェーンなどもそうですが、この問題は何よりも物価に直結するので、多くの企業が値段を“上げるタイミング”を計っているといってよいでしょう」