2019年3月13日 16:00
雅子さま「若者に希望を!」決意の陰にあった被災少女の手紙
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被災地で苦しむ人に寄り添いたい――。その思いを胸に、皇太子ご夫妻は岩手、宮城、福島の被災3県を3回ずつ訪問された。お二人は、とりわけ若い世代の活動に心を寄せられてきた。
’13年からは、被災地の中高生約100人が参加した教育復興プロジェクト「OECD東北スクール」の活動を応援されていた。“運命の出会い”のきっかけとなったのが、福島県いわき市で被災し、’13年当時は高校2年生だった釣巻洋子さん(22)が雅子さまに宛てた手紙だった。釣巻さんが当時を振り返る。
「私たちの活動を知っていただきたいという思いで書き綴った手紙でした。まさか私の手紙がきっかけで、本当にお会いできるなんて思ってもいませんでした」
その手紙でOECD東北スクールの活動を知った雅子さまは、’13年8月に開かれた東京での発表会への訪問を強く希望され、皇太子さまとご一緒に出席された。
そして、釣巻さんと面会を果たされた雅子さまは「お手紙ありがとうございました」と優しく語りかけられたのだ。
「雅子さまからは、何か私たちを応援できることはないかと、真剣に考えてくださっているお気持ちを感じました。