くらし情報『3カ国で梅を囲み…「令和」考案者込めた日中韓平和への願い』

2019年4月11日 11:00

3カ国で梅を囲み…「令和」考案者込めた日中韓平和への願い

『万葉集』研究の第一人者である中西氏は、過去に新聞連載のコラムで、梅花の宴の32人の歌人のなかに、張福子という中国からの渡来人がいることを紹介している。

さらに『万葉集』を代表する歌人で「梅花の宴」でも和歌を詠んでいる山上憶良が、朝鮮半島からの“渡来人”だったという説を提起。国文学や歴史学の世界で議論を巻き起こした人物でもある。

中西氏の説が正しかったとすれば、日中韓の3カ国にルーツを持つ人間が、中国から渡ってきた梅の木を囲み、のどかに歌を詠み合っていたことになる。良好とは言えない昨今の東アジア情勢を鑑みると、感慨深い風景だ。

’14年、中西氏は『読売新聞』(3月6日大阪夕刊)で日中韓の「平和」についてこう話した。

<人間には隣が大事だと、孔子は「徳は孤ならず必ず隣あり」と言った。徳がある人は孤立せず、必ず隣人がいるという意味>

中学3年生のときに終戦を迎えた中西氏。


4月3日、中国新聞の取材に対して、「令和」の考案者かどうかについて言及は避けたうえで、「『万葉集』は命を尊重する歌を集めている。新時代は戦争も災害も克服できるといい」と語っている。

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