くらし情報『吉沢久子さん 寄り添い続けた甥の妻が語る亡くなる前日の食事』

2019年4月17日 11:00

吉沢久子さん 寄り添い続けた甥の妻が語る亡くなる前日の食事

だったと、吉沢さんは97歳のときの本誌取材でも、語ってくれていた。

「食べるものがおいしいおかげで、おしゃべりも、日々の暮らしも楽しい。自分では、そんな年を取ったと感じることはないんです」

いまの時期なら春キャベツに新玉ねぎなど、四季折々の旬の野菜を上手に使う吉沢さんの献立は、「おいしいものをおいしく食べる」ことが基本で、青木さんによれば。

「毎日のように、食卓に並ぶ料理、たとえば煮物などは薄味でした。『一番だしでおだしを取って、野菜本来の味を引き出すのよ』とおっしゃっていましたね」

逆に、しっかりと濃いめに味つけする料理もあったという。

「意外かもしれませんが、たまにいただく3袋パックの焼きそばが大好きでした。もやしやキャベツ、庭で栽培している青菜、豚ヒレ肉などで、ソース味をしっかりつけて上手にフライパンを返していたものです」

日ごろの食卓は、薄味がメインで、たまに食べるメニューは、しっかりと満足できる味つけに。最期まで「体にいいもの」を食べていた吉沢さん。
体を健康に保つことで、周りに迷惑をかけないように心がけていたのかもしれない。亡くなる直前にも……。

「お菓子の『納豆おこし』を病室の枕元に置いて、朝な夕なに1日10個くらい、ポリポリと食べていたんです。

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