くらし情報『「中2から強制的に性交され続けた」判決文でわかった地獄の5年』

2019年4月18日 06:00

「中2から強制的に性交され続けた」判決文でわかった地獄の5年

すると実父から、<こめかみの辺りを数回こぶしで殴られ、太ももやふくらはぎを蹴られた上、背中の中心付近を足の裏で二、三回踏みつけられた>。美羽さんのふくらはぎには、大きなアザができたという。実父はそのあと、「金(授業料)を取るだけとって何もしないじゃないか」と捨てセリフを吐き、美羽さんの部屋を出て行った。

こうした過酷な状況のなか、裁判になった事件が起きた。2017年8月12日に父親が仕事で出入りしていた会社の会議室で、9月11日にはラブホテルで美羽さんは性交される。9月15日、美羽さんが豊田市役所に相談し、事件は公となり、実父は起訴された。こうして、地獄の5年間は終わった。

美羽さんの精神鑑定を行った精神科医は、性的虐待などが積み重なった結果、<抵抗できないのではないか、抵抗してもムリなのではないか>といった抑圧された心理状態になっていたと診断。
これに対し、実父側は「性交は同意の上だった」などと主張したが、裁判所はこうした実父の主張をすべて退け、実父は美羽さんを<精神的に支配していた>、<同意はしていなかった>と結論付けた。

にもかかわらず、<性交を拒めないほどの暴力は受けていなかった>、<両親の反対を押し切って専門学校に入学できるほどだった>などという理由で、<抵抗できないほどの精神状態に陥っていたとは判断できない>として、実父に無罪判決が下ったのだ。

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