資産ゼロから約5億円に!コンサル主婦、一念発起し起業
「基本は『楽しくお金をつくる、使う』という考え方で、ごもく(京都弁でごみ)を買わないという姿勢は身についたと思います」
そんな熊谷さんの転機は25歳のとき。「10年後も楽しく働ける仕事を探そう」と専門学校へ通い、ウェブ制作とコンサルティングを学んだ後、大手製紙企業のグループ会社に転職をはたす。
「制作の現場だったので、デザインや技術も学べる絶好の機会だったのですが、ほどなく妊娠が判明。肩たたきにあってしまったんです」
その後も夫の転勤に伴い全国を転々。そのたびにキャリアが寸断されてしまう……。悶々とした思いで札幌に赴任した27歳のとき一念発起。全国にいる優秀なデザイナーのマネジメントを行うアウトソーシングの会社を起業する。
「そのとき面倒を見てもらっていたメンター(師匠)は仕事で知り合ったコンサルタントの方でしたが、『毎月車1台分くらい稼ぐ自分を想像しなさい』と助言されたんです。
成功しているメンターの存在は大きかったですね」
当時普及しはじめていたインターネット回線を駆使し、獲得した仕事を全国のワーカーに振り分けていく。ご縁を大事にする熊谷さんの姿勢は出会いを呼び込み、大きな顧客も次々と獲得していった。