ほめてから質問形式が正解!親にお金の話を切り出すコツとは
を、安田さんに教えてもらった。
■ほめることから話す
では、冒頭の50歳主婦の場合、どう話せばよかったのだろうか?
「まずは気持ちを和らげること。そこで、ほめることから会話を始めてみましょう。『でも、75歳になってもお母さんの誕生日プレゼントは忘れないし、素敵なお父さんだよ』というふうに、なにがどう素晴らしいのか、すごいのか、具体的に言ってあげると安心感を得られます」
つまり、子に「理解されている」ことで親の気持ちはほぐれ、お金の話も切り出しやすくなるという。
■質問形式にする
「冒頭の主婦の『通帳の置き場所、教えてよ!』という言い方は直接すぎます。でも、いざというときのために、通帳の置き場所くらいは把握しておきたいもの。そこで、聞き方を変えてみましょう。親の物忘れが激しくなっているのなら、『この先も年を取るわけだから、もっと不安になるね。
どうしたらいいかな』と、質問形式で聞いてみるんです。『もっと年を取る』=『将来』という含みを持たせれば、『うん、そうだね』と親も答えやすくなるはずです」
円滑なやり取りのため、質問する習慣を作っておくといい。
「『これだけはやっておきたいことってある?』『今度の休みに行きたいところは?』などQ&Aを習慣づけましょう」