くらし情報『神職として奉職した江原啓之さんが語る「大嘗祭」の重要性』

2019年11月13日 06:00

神職として奉職した江原啓之さんが語る「大嘗祭」の重要性

「『郷に入っては郷に従え』といいますが、今この国に生きるすべての人が大嘗祭に心を傾けるべきなのです。この儀式を執り行うことによって、陛下は真の意味での天皇となられる、ともいえるのですから」

天皇陛下の活動は内閣総理大臣の任命をはじめとする国事行為、国内外の慰問から一般参賀まで、多岐にわたる。しかし、まず知っておくべきなのは「天皇は日本最高の神職である」ということなのだと江原さんは言う。

「陛下は日々の祭祀で、この国の平和と安寧を祈り続けてくださっているのです。私たちはもっとこのことに感謝の気持ちを持たなければなりません」

そして天皇の一世一度、最大の祭祀ともいえるのが大嘗祭。即位の後、初めて収穫された新穀を天照大神をはじめ天神地祇に奉り、自らも食す「共食」の儀式といわれるが、天皇家に代々受け継がれる秘儀であり、公にされていないことも多いという。

「この儀式を執り行うのが、宮中三殿。古代から宮中祭祀が行われている場所で、詳しいことは明らかにされていませんが、ここで祭祀を執り行う内掌典として長きにわたって仕えた高谷朝子さんの著書『皇室の祭祀と生きて内掌典57年の日々』にお勤めのことがつづられています。
私たちも両陛下と、仕える方々のお役目の一端を知ることができます」

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