森まさこ法相に厳しい追及…認識の甘さ目立ち資質問う声
「ぜひシナリオではなく、ファクトの積み上げでご議論させていただきたい」
答弁の並べられたパネルの前で“事実の積み上げ”を求めるとは――。国会が騒然とするなか、森大臣は枝野代表の質問内容からずれた答弁を続行。そのため枝野代表は「ファクトだけを集めてきた。与党も了解したものだ」と指摘した上で、「何のお答えもしていただけておりません」と森大臣の答弁を一蹴した。
続けて枝野代表から「従来の解釈を変えるためには、論理的な説明がなければならない」などの言及があった森大臣。「一般法たる国家公務員法によっている。勤務延長制度は検察官にも等しく及ぶ」と返答したが、枝野代表は「『検察庁法の勤務延長規定は適用しない』という政府の解釈がすでにあった」と指摘。そのため解釈を変更するには合理的な理由がなければならないと述べ「事務次官まであげて議論したという紙にも一言も書いていない」「つまり、過去の解釈をすっかり見落としている」とし、「手続き的な瑕疵で違法だ。
彼は今、検事長ではない」と追及した。
また森大臣は、黒川検事長と官邸の“近さ”を指摘された上で「検察まで権力に忖度するのならば、優秀な人間が検察官にならなくなる。