「美智子さまは日本の母」宮城まり子さんが生徒に伝えたこと
を訪問されたとき、『雪だるまの赤ちゃん~』を気に入られていたという。20年間も、この作品を思い続けていらっしゃったのだ。
’14年の美術展後、宮城さんは本誌にこう語っていた。
「としみつくんとつとむくんは絵のほかにも音楽や茶道も大好きで、兄弟のように仲よしなの。いまや、ねむの木学園を代表するアーティストです」
学園の子どもたち70人と職員で宮城さんとの「お別れ会」が催されたのは、3月27日。としみつさんは子どもたちを代表してお別れの言葉を述べ、つとむさんは総合司会を務めた。
“私はねむの木のお母さん。皇后さまは日本のお母さんなのよ”
宮城さんは、子どもたちにそう説き聞かせていたという。
「美智子さまが個人的に2人の絵を高く評価してくださったことを、宮城先生はとても喜んでいました。としみつくんとつとむくんにとって絵を描くことへの励みにもなったのだと思います」(梅津さん)
美智子さまとまり子さん、2人の“母”の思いは、子どもたちの心の中で輝き続ける――。
「女性自身」2020年4月14日号 掲載