2020年8月15日 11:00
シークエンスはやとも恐怖体験「ホテルフロントにいた男性は…」
「大丈夫ですよ」と、その部屋に泊めてもらうことにしたんです。
始発まであと数時間だったので、寝ないで待っていてもいいかな、なんて考えていたんですが……。部屋に入った瞬間、僕は意識を失ってしまったようです。
気付くと、すでに外は明るくなっていて。僕は、ドアの前の床に突っ伏して寝ていました。「そんなに疲れてなかったのにな」と不思議に思いましたが、とっくに始発の時間は過ぎていたので、とりあえずチェックアウトすることに。
フロントへ向かうと、そこには70歳くらいのおばあさんが座っていました。「ありがとうございました」と鍵を返すと、おばあさんはけげんな顔をして「あんた、この部屋に泊まったの?」と聞いてきました。
「いや、その部屋しかあいてないって言われたんですよ」と答えると、「え?ほかにお客さんなんて1人もいないよ」と。
「いや、でも、フロントのおじさんがたしかに……」と言いかけると、「ああ!はいはい」とおばあさんは急に納得したような表情になったんです。どういうことか気になったので、渋るおばあさんにしつこく聞くと「あのね、うちのホテル、私と私の娘しか働いていないの。男の人なんて雇ってないんだよ……」