大統領選で話題カマラ・ハリスさん 13歳でデモけん引の過去
性別・人種の壁を乗り越え活躍するハリスさんを、バイデン氏も“将来のアメリカの象徴”と称しています。昨年8月、ネバダ州ヘンダーソンの集会でハリスさんの演説を目の当たりにしましたが、笑顔が非常にチャーミングだったことを覚えています。有権者を鼓舞するような力強い演説は、リーダーの資質も感じさせました」
“次々期”大統領候補と目されるハリスさんの人物像を探るため、海野さんや在米日本人の証言から、トリビアを掘り起こしてみた。
【1】名前の由来は“女神”
「カマラ」は「蓮」を意味し、ヒンドゥー教の神話に出てくる女神「ラクシュミー」の別名といわれる。母のシュヤマラさんは、“女神を崇拝する文化が、強い女性を育てる”という思いで命名した。
シュヤマラさんは「何かを成し遂げたいなら、ベストを尽くすこと」と常にハリスさんに説いたという。
【2】両親の出会いは「人種差別の反対運動」
ハリスさんは、’64年10月20日、米カリフォルニア州オークランドで生まれた。「インド人であるシュヤマラさんは、がんの研究者。
ジャマイカ人の父親ドナルドさんは、スタンフォード大学教授の経済学者。ともに移民で、黒人に対する人種差別の撤廃を求める『公民権運動』を通じて知り合ったと報じられています」