2020年11月22日 06:00
“日本の第3波は深刻化しない”専門家が指摘する4つの根拠
(前出・医療ジャーナリスト)
しかし、本誌が取材を進めていくと左門先生をはじめ、医師たちからは“日本の第3波は深刻化しない”と予想する声が相次いだ。その“根拠”を紹介する。
【1】死亡者数が少ない
第2波とされる8月前後から今まで、感染者増に対して死亡者は10人前後で横ばいに推移している。感染者数が今より少ない第1波よりも死亡者は減っている状況でさえあるのだ。
免疫学を専門とする順天堂大学医学部の奥村康特任教授もこう指摘する。
「感染者が増えているとはいえ、日本は欧米と比較しても重症者数、死亡率そのものが低いのです。
新型コロナウイルスだけで肺がダメになったり、血栓で亡くなる方というのは全体の1割くらいでしょう。またPCR検査で陽性だと診断されたあとに何かしらの持病があって合併症で亡くなった方も、新型コロナで亡くなったことにされてしまうケースも多いのでは、と感じています」
【2】ウイルスの致死率が低い&弱毒化している
日本の死亡率が低い背景にはウイルスの持つ“パワー”が関係しているという。
奥村教授は言う。
「中国・武漢から発生したウイルスは3種類といわれていますが、大きく分けると2種類になります。