2021年4月22日 06:00
処理水の海洋放出、菅首相の決定は「軽率」と大学教授語る
しかし、この数字を“基準値の40分の1”と捉えるのは誤りです。そもそもタンクの水には他の放射性物質も含まれており、原発構内の放射線についても考慮しなくてはなりません。こうした経緯を踏まえ、過去に地下水バイパスから排水するトリチウム濃度を1,500ベクレル/リットルに決めており、その決定に則っているだけなのです」
現状ではトリチウムばかりが問題視されているが、「じつはトリチウム以外の62種類にも及ぶ放射性物質が規制基準値を超えて、タンク水の7割に残っている」と指摘するのは満田さんだ。
「ALPSで汚染水を処理すれば、トリチウム以外の放射性物質は除去されるはずでした。しかし、実際には規制基準値の約2万倍もの濃度で残っている放射性物質もあることがわかったんです」
「女性自身」2021年5月4日号 掲載
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