くらし情報『死者最多も“批判なし”吉村知事を支える大阪メディアの異常』

2021年7月1日 06:00

死者最多も“批判なし”吉村知事を支える大阪メディアの異常

そんなメディアとの“共犯関係”を吉村知事も継承したんです」

そこに批判的な視点など、生まれようもない。

■“恫喝”よりも持ちつ持たれつの関係を

本来、知事の行う政策を調査し、報道する立場にあるテレビの報道局や新聞記者の仕事の仕方も、維新府政で変わったという。

「橋下さんの時代になってから、知事は登庁時と退庁時の1日2回、庁舎の廊下で“ぶら下がり会見”を開くようになった。記者の本来の仕事は、現場に出て市民の声を聞き、それを首長にぶつけて問うことでしょう。でも、記者は知事の話を拾うことに必死になり、市民の声を聞くことがおろそかになった。いわば府庁の廊下が“現場”になってしまったんです」

知事に質問できる機会が増えること自体、悪いことではない。だが、肝心の内容は……。

「橋下さんは以前、自著『まっとう勝負!』に収録された爆笑問題の太田光さんとの対談で、“視聴者は話している中身なんて聞いていない”というような話に賛同したうえで、〈そうなんですよ。
内容は別で、真剣に話してたことは分かったから、「ま、いっか」って雰囲気です〉と語っています。要は一生懸命な“印象”だけ伝わればいい、と。その傾向は、吉村知事も受け継いでいる。

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