の実験によると、「ソーシャルディスタンス」とされる「2メートル離れてマスクの着用なし」の状態で会話した場合、従来型では感染確率10%に達するまで45分かかった。それがデルタ株になると、じつに20分ほどに短縮されるという。つまり、2倍の速さで感染確率が上昇してしまうことに。
小川先生が、“マスク着用”と“小声”での会話の重要性を説く。
「『5つの小』、つまり『小人数・小一時間・小声・(料理は)小皿で・小まめに消毒・換気』ということを、家でも外でもいっそう心がけましょう」
ソーシャルディスタンスを確保しても、けっして警戒を怠らないことが大切だ。
【帰省は“自粛”ではなく“原則中止”に】
お盆に合わせた新幹線や飛行機の予約状況は、昨年より増えているというが。
「夏休みの里帰りは、『中止する』のが賢明です。テレビをつければ東京五輪が中継されているなか、出かけたくなる気持ちもあるでしょうが、これ以上の感染拡大を防ぐためには我慢が必要です」(小川先生)
仮にやむをえない事情で帰省する場合であっても、滞在時間は「小一時間」にすること。
日帰りが難しい地域であっても、実家ではなく最寄りのホテルなどに宿泊してうつらない、うつさないを徹底しよう。