2021年8月19日 11:00
血栓リスク、混合接種…「アストラ製ワクチン」先行2種との異なる特徴
月内に接種が始まる、新型コロナウイルスの“第3のワクチン”。その特徴や、議論の対象にもなった“血栓症の副反応リスク”などの実態を専門家に聞いたーー。
東京、神奈川、大阪など、緊急事態宣言発出下の6都府県に今月からアストラゼネカ製ワクチンが配送され、23日にも集団接種会場での接種が始まる見込みだ。
これでファイザー製、モデルナ製と合わせて新型コロナウイルスのワクチンは3種類に。
【3種類の新型コロナウイルスワクチンの比較】
〈ファイザー・米国〉
タイプ:mRNA
有効率:94.60%
接種間隔:3週間
保管温度:-75度前後
供給量:1億9,400万回分
接種対象:12歳以上
2回目接種後の発熱(37.5度以上)の割合:38.10%
〈モデルナ・米国〉
タイプ:mRNA
有効率:94.10%
接種間隔:4週間
保管温度:-20度前後
供給量:5,000万回分
接種対象:12歳以上
2回目接種後の発熱(37.5度以上)の割合:78.0%
〈アストラゼネカ・英国〉
タイプ:ウイルスベクター
有効率:76%
接種間隔:4〜12週間
保管温度:2〜8度
供給量:1億2,000万回分
接種対象:原則40歳以上
接種のスピードを速めることが期待されるが、アストラゼネカ製のワクチンは認可が遅れたこともあり、今後接種を控える人の中には、効果や副反応を気にする声もある。