くらし情報『江川紹子さん語る菅首相「最期まで質問に正面から答えなかった」』

2021年9月9日 06:00

江川紹子さん語る菅首相「最期まで質問に正面から答えなかった」

長年、首相会見に通い、菅首相とも“直接対決”してきた江川さんに菅首相の“敗因”を聞いた。

■「具体的に」と聞いても具体的に答えない

「記者会見というのは、首相自身の言葉で、国民に思いや考えを伝える場です。記者というのは、そこに介在する存在にすぎません」

江川さんはそう言い切る。自身もその思いを抱えて、首相への質問を重ねてきた。

「たとえば、東京都など4都府県に緊急事態宣言が出た4月23日の会見では、国民の最大の関心事のひとつだった東京五輪について、『中止がやむを得ないと判断される場合の基準があるのか、あるとしたら何か』と聞きました」

しかし、菅首相は正面から答えることはなかった。

「日本が誘致していましたから、開催する方向で動いています」

そんな原則論を言うばかりで、“基準”の有無は語らず。

「7月30日の首相会見では『人流抑制の具体的な目標』を聞きましたが、こちらについても明確な答えはいただけませんでした。しかし、質問の答えがはぐらかされるというのは、私の質問に限ったことではありません」

この日の会見では、「予防措置を講ずると述べたが、感染者は過去最高を記録。
総理の責任の所在は?」

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