くらし情報『最後の牙城『笑ってはいけない』休止で終焉に向かう“痛みを伴う笑い”』

2021年9月24日 06:00

最後の牙城『笑ってはいけない』休止で終焉に向かう“痛みを伴う笑い”

そういう時代だから、どんどん暴力的な笑いは受け入れられなくなったのでしょうね」

今後は、痛みを伴う笑いを提供する番組は減少する一方だろう、とラリー氏は読む。

「今ももうすでにほとんどないですが、『笑ってはいけない』が“最後の牙城”として、伝統芸のようにそれを守り継いできたところがありました。しかし、同番組がなくなることで他ではさらにできなくなっていくでしょうね」

松本人志(58)は、9月5日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で前出のBPOの件について次のように発言している。

「何でもありになると、実は面白いことってできにくくて、ルールがある程度あって、そのルールのギリギリを攻めて面白くしたいなと思うんですけど、前OKだったのが今度はそれもダメとか、第3のビールみたいなあのやり方で後からルールがどんどん追加されて、どこまで行くのかなあとは思う」

“際どいギリギリを攻める”というプロの芸を封じ、清廉潔白だけが求められれば、笑いという文化の喪失にはつながらないだろうか。ラリー氏は次のように話す。

「個人的には、寂しいといえば寂しいのですが、同時に自分も同じ時代を生きているからこそ無意識のうちに感覚も変わっていくものです。

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