くらし情報『出演拒否も逆手に!ハプニング活かした歌番組『ザ・ベストテン』の魅力』

2021年10月11日 06:00

出演拒否も逆手に!ハプニング活かした歌番組『ザ・ベストテン』の魅力

長渕剛さんが『順子』(’80年)で出演した際、周りから手拍子が巻き起こったのですが、『失恋の曲だから手拍子は勘弁いただきたい』と曲を一旦止め、改めて、静かな中で歌い始めたことも」

ほかにも、アルフィーがファンの自宅で歌うためにアポなしで訪問したら、留守だったため、犬の鳴き声が聞こえるなか、単にファン宅の前で歌ったこともあった。

「ハプニングが起きても、久米宏さんと黒柳徹子さんの息の合った漫才のような掛け合いで、番組が進行されていました。とにかく毎週のようにコンサート会場、ドラマや映画撮影の合間などからの中継があったので、番組制作費も莫大だったはずです」

また、番組ではセットの後方のソファで、出演者が談笑する様子も映し出された。

「CM明けなどに、アイドル同士が仲よくしゃべっている姿を見ると“あの2人は仲がいいんだ”と勝手に想像したり、郷ひろみさんが登場したとき、松田聖子さんをどのような目で見るのかも気になっていました」
一方、ロックやニューミュージックの歌手の一部は、自身のポリシーなどを理由に番組出演を拒否し、鏡張りの回転扉から出てこないこともあった。

「だから、初めてのミュージシャンがランクインしたときは、“この人は番組に出る主義なのか”と注目されたりもしました」

出演者だけでなく、出演を拒否することも含め、すべてがエンタテインメントになっていたのだ。

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