2021年11月29日 06:00
入店はおしゃれの証明!マハラジャブーム産んだ“ドレスコード”
学生はマハラジャに行く日、大学に着替えを持っていったものです。そして無事にマハラジャに入店できると、おしゃれ認定されたという優越感に浸れました」
総面積は200坪超もの広大なスペースで、シャンデリアや大理石を用いた内装は、非日常感を味わえるものだった。
「VIPルームには特別なシャンパンなども用意されており、『顔パスで入れる』ことをステータスにしている女性も多くいました。また男性客におごってもらうケースがほとんどで、のちの取材で『当時、財布を持ち歩かなかった』と答える女性も大勢いました」
女性はそのぶん、服や靴、バッグにお金を注ぎ込んだ。一方の男性にとっては、終身雇用が約束された右肩上がりの時代。
「お金の心配をせず、クレジットカードで消費を楽しむ人が多かった。会社によっては経費も使い放題。その代わり夜10時、11時まで必死で残業して『マハラジャ』に繰り出し、深夜2時、3時まで遊んでタクシーで帰る。
翌朝は涼しい顔で、普通に出社していました」
それほど多くの日本人を魅了したマハラジャ。
「ジュリアナ東京でも話題となった『お立ち台』を、日本で最初に導入したのはマハラジャという逸話もあります。