くらし情報『“オミクロンはただの風邪論”に医師警告「軽症でも後遺症リスク」』

2022年2月10日 11:00

“オミクロンはただの風邪論”に医師警告「軽症でも後遺症リスク」

(山村部長)

■自力ではトイレに行けず、“要介護”状態に

ブレインフォグと一緒に現れることが多いのが「倦怠感」の症状だ。この2つの症状は長引きやすく、感染から1年以上も悩んでいる人もいるという。

「倦怠感とは、体がだるい、疲れて動けない。ひどい場合は、ほぼ横になった状態でしか過ごせないような症状です。コロナの後遺症で悩む患者さんは、この2つが合わさったケースが多いように思います」(山村部長)

平畑院長によると、こうした後遺症のために、働けなくなったり、ほとんど寝たきりになったりする人も出ているという。

「高校生の患者さんの中には、大学進学を諦めた方もいました。30代の女性で、自力ではトイレに行けず、お母さんにお尻を拭いてもらっている人も。親が子どもを介護している状態です。
患者さんの中で、すでに100人以上が失職しています。罹患後、後遺症に悩み苦しむ人たちが多くいることが、社会であまり認知されていないことが大きな問題だと思います」(平畑院長)

かくも恐ろしい後遺症。重症に至らなければ、ならないと考えている人も多いが、国立国際医療研究センターの調査によると、軽症であっても、後遺症になるリスクはある。

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