アンガ田中が出川化!嫌われ芸人の好感度が上がるときに必要な要素
視聴者はこうした誇張や演技を分かりつつ楽しんでいるわけです。
ただ彼らにはたとえ人気が出ても若手枠から抜け出しても、キモいと言われる芸を続ける“強い一貫性”があります。
いわゆるひな壇芸人にはキャラや押出しポイントを柔軟に変えるタイプと、1つのキャラを定め打ち出し続けるタイプがいます。
後者の場合、続ければ続けるほどそのキャラには磨きがかかります。観る側の接触回数も増加し、どこかのタイミングで「キモいけどいい!」といった好感につながるのかもしれません。
■垣間見える人柄のよさ
嫌われることで人気を博すタイプの芸人さんが、あるとき急に好感度が上がる。その現象に欠かせないのは従来のネガティブ要素に加え、相反するポジティブな要素が見えることです。
たとえば人柄の良さや誠実さ、真面目さなどです。
そうした側面が垣間見えると、もともとの印象がネガティブであるほど人の好感度は反転しやすいといわれています。これはヤンキーが動物やお年寄りに優しいと、好感度が上がるのと仕組みは同じ。キモい系芸人といったネガティブなキャラ付けから始まったタイプの芸人さんも、何かをキッカケに人間的な良さが感じられると好感度もオセロのようにパタパタとひっくり返るのです。