2022年3月5日 11:00
古塔つみ氏 数々のトレパク疑惑に著作権専門家も「オマージュではなくパクリ」
「一般論として、敬意があるかどうかで分かれますね。オマージュは、オリジナルの作品に感動して制作されるもの。いっぽうパクリとは、元の作品をただ利用しているだけです。
言い方は厳しいかもしれませんが、古塔さんに対して『自分の作品を作るために他者の作品を利用した』という印象を受ける人もいるのではないでしょうか。主従関係性が明瞭ではないため、他者の著作物への敬意を感じることが難しいのです。そのため、オマージュではなくパクリと認識されても仕方がありません」
■肖像権侵害の可能性も…古塔氏が“真価”を生むには
また大塚教授は、『ロッキング・オン』の件について「これは肖像権の侵害にあたるかもしれません」と指摘する。
「誰でもするような、ありふれたポーズならば問題ありません。ポーズそのものにオリジナリティがないためです。
ただ、『ロッキング・オン』に提供したイラストのポーズを“よくあるもの”とするのは少々苦しい。それに女性の髪型も左右反転にしただけで、ほぼ一緒に見えます。肖像権とは、自分の姿がみだりに複製されることから守るための権利です。トレースして制作していたならば、被写体である人物の肖像権の侵害にあたります」