くらし情報『宝田明さん「日本人女性がソ連兵に拉致」本誌に語っていた“70年間忘れられない光景”』

2022年3月18日 17:37

宝田明さん「日本人女性がソ連兵に拉致」本誌に語っていた“70年間忘れられない光景”

そこで見た光景は悲惨なものばかりだったという。

■「その光景と悔しさは今も忘れません」

’15年8月に本誌に登場した宝田さんは、自らの壮絶な体験談を語ってくれた。

宝田さんは小学校高学年でハルビンの軍隊の内務班に配属され、関東軍の精鋭とともに寝起きしていたという。軍事教練を受ける日々を過ごし、「殴られ、蹴られるのは当たり前。口をついて出てくるのは軍歌で、見るのも戦意高揚の映画のみ」と述懐していた。

戦局は悪化の一途をたどり、8月6に広島、9日には長崎に原爆が投下されたことをラジオで知る。そして終戦を迎えた15日。天皇陛下の玉音放送を聞いた時の心境を、宝田さんは「私たち子供も内臓をえぐられるような思いだった」と語っていた。


しかし、悪夢が襲ったのはその後だった。日ソ中立条約を破棄したソ連軍が、宝田さんら日本人が暮らす街にも侵攻してきたのだ。

宝田さんは「学校や病院はすべて閉鎖され、ソ連軍の略奪や婦女子への陵辱が始まりました」語り、目の前で起きた“拉致事件”を振り返った。「女性はみな坊主頭にし、なるべく家にいるようにしていたのですが、あるとき1人の女性が捕まり、連れていかれました。

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