2022年3月18日 17:37
宝田明さん「日本人女性がソ連兵に拉致」本誌に語っていた“70年間忘れられない光景”
私たちはソ連の憲兵を呼んで駆けつけましたが、すでに……。その光景と悔しさは今も忘れません」
宝田さん自身も強制使役で石炭運びをしていた際に、ソ連兵から腹部を銃撃された経験を持つ。元軍医の男性による手術を受けたが、麻酔もメスもなく、裁ちバサミで銃弾を取り出してもらうことに。
ようやく一命を取り留めたが、「いまでも、天気が悪くなる前にはその傷が疼く……」と、唇をかんでいた。そして、こう訴えたのだった。
「非戦闘員である私たちが、そのような目に遭ったんです。『ソ連兵憎し』という憎悪は、その国全体をも否定させてしまう。これが戦争なのです」
日本に帰国後は、ロシアの大作曲家や文豪が生み出した作品であっても、素直に楽しむ気持ちにはなれなかったという。
激動の時代を生き抜き、平和を願い続けた宝田さん。その思いが後世にも受け継がれていくことを願いたい。
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