2022年4月8日 11:00
藤子不二雄Aさん 自身のがん闘病も漫画化!語っていた“プラス思考”の美学
毎日、お酒を飲んでパーティーに行って、ゴルフして。そんな生活ができたのも常にプラス思考だったからです」
3時間に及ぶ手術は成功したものの突然の大出血にみまわれ、一時はICUに入っていた藤子Aさん。だがICUを出てからは、驚異的な回復力を見せる。趣味のゴルフで足腰が鍛えられていたため、リハビリでも院内を1周、2周と難なく歩けるように。そして、退院後はゴルフで体力回復を図ったという。
藤子Aさんのエッセイ漫画を担当していた編集者は、取材当時、本誌にこう語っていた。
「先生はよく『明日できることを今日するな』と言っています。遊ぶときは必死で遊ぶ。
ご自分の病気を写真入りでレポートするあたりは、まさしくプロ根性なのですが、そこに悲壮感がないのは、周りを暗くしたくない先生の明るさと優しさだと思います」
元気を取り戻した藤子Aさんは、“一生懸命頑張ってきたシニアたちを元気づける漫画”を描く構想を練っていた。その理由について、こう話してくれたのだった。
「いまは夢を持つのも難しい時代。明るいことより暗いことが多いしね。でも、だからこそ無理矢理にでもプラス的な思いでいかないと。ボクも笑って生きますよ。