2022年5月22日 06:00
高見恭子、今井美樹…mc Sisterモデルのサバサバした自然体な魅力
アイドル全盛でもあった’80年代は、ヘアスタイルやファッション、しぐさも含め、女のコに“かわいい”が求められた時代ですが、シスターモデルは着こなしも自然で、自由な印象がありました。またしぐさにおいても、たとえば笑うとき、手で口を隠さず、大きな口を開けて笑う今井美樹さんのように、自然体でサバサバした女性が憧れの存在として注目を浴びるようになっていきました」
こびることなく、自らのファッションを楽しむシスターモデルたちは、“男性に付き従う世の中”を窮屈に感じていた女性たちから、時代の一歩先、二歩先を走っているように見えたのだろう。
「毎年夏に開催された『シスターフェスティバル』のチケットは入手困難で、学校で『◯◯先輩が入手方法を知っているらしい』などと、まことしやかな噂も流れたりしたものです」
ファッションやビューティだけでなく、音楽や映画、グルメ情報、街中でのスナップなど盛りだくさんだった『mc Sister』。「とくに洋服などの“買います、売ります”コーナーや、文通相手を募集したり、ペットの写真を投稿したりするページは、SNSを使いこなす現代のティーンには必要ないでしょう。しかし、そのぶん、雑誌から人の気持ちやあたたかさが感じられたものです」