2022年6月18日 06:00
10億円不正だけじゃない!街の飲食店に蔓延する“グレー受給”の実態「みんなやってる」
だからグレー。別に怖くも何ともないですよ」として、その実態を明かした。
「たとえば営業時間を21時までに短縮すれば持続化給付金をもらえました。ただ、うちはコロナ前から17時までの営業なので、そのままだと時短になりません。そこで『営業時間は23時までだった』ということにして、“時短要請に応じる形”にしたんです。ほかにも店舗が複数あって、給付総額は1000万円以上。でもこうしたグレー受給は、飲食店界隈ではよくあることですよ。審査がザルですからね」
さらにA氏は「うちなんか、まだマシなほうなんですよ」として、こう続ける。
「同業者の1人は新たに格安で場所を借りて、看板を出して、店をしているふうに“装って”いました。本当は営業していないにも関わらず、給付金をもらうんです。特にもともと店舗だった“居抜き物件”は、いろいろと手間も省けて便利とのこと。さすがに私でも『アウトだろ』と思いますが、それでも特に見つかったりはしていません。あとは飲食業と建築業を営んでいる人がいるのですが、自分で飲食店のリフォームをしていたんです。“衛生管理の改善を図るための設備導入”といった名目で、補助金が貰えるんですよ。