くらし情報『直葬で葬儀をあきらめた人へ…25万円で「遺骨で葬儀」行う神峯山寺の取り組み』

2022年6月17日 11:00

直葬で葬儀をあきらめた人へ…25万円で「遺骨で葬儀」行う神峯山寺の取り組み

こう語るのは、4年前から火葬後の遺骨を供養する「遺骨葬」を行っている、大阪府の高槻市「神峯山寺」の住職・近藤眞道さんだ。

一般的に、葬儀は遺体を安置した状態で行って、その後に火葬をする。しかし、遺骨葬は遺骨のみで葬儀を行う。

「高齢の祖母が入院して、次に会ったらもう遺骨だったという方は、今世の『さよなら』も言えず、弔いもできなかったと喪失感を抱えていました。今では『葬儀をせずに火葬した』という相談者さんには『遺骨をもっておいで。拝んであげる』と伝えています。納骨してしまった場合、墓前でお葬式をあげることもできますよ」(近藤さん・以下同)

神峯山寺では、住職をはじめ2〜4人の僧侶によるお堂での読経、戒名含め25万円で、遺骨による葬儀を行っている。

住職が遺骨葬を始めたのは、葬儀のイベント化や経済的理由で葬儀ができない人がいることで、命の尊さや亡き人への尊厳が失われていると感じたことがきっかけだ。


「亡き人に感謝をささげ『私もしっかり生きます』と、伝えることも弔いの形。葬儀の意味は、きちんとお別れをして、亡き人との新たなつながりを紡ぎ直すところにあるのです」

心ゆくまで弔うことで、前向きに人生を歩んでいこう。

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