【KinKi Kids25周年】盟友プロデューサー吉田建語る『愛のかたまり』の“以心伝心”な制作秘話
それまでKinKiには元気な感じの夏の曲が多かったんです」
光一が先に作った曲に対し、剛が後から歌詞をつけたのだという。
「光一の『冬っぽく』というイメージを知ってか知らずか、剛の詩には『クリスマスなんていらない』というフレーズがあったんです。2人は本当に以心伝心しているなと、驚きましたね」
『愛のかたまり』以外にも自ら作詩作曲を手掛けた曲は多く、音楽的な才能も知られるKinKi。しかし、『LOVE LOVE』開始時にはこんなこともあったという。
「当時の2人は分刻みのスケジュール。『LOVE LOVE』の収録のために朝9時に集まったら、眠そうな顔をして『さっきまでドラマの撮影だった』とかね。だから十分な練習もできていないときもあって、『もう少し練習できる時間を作ってあげられたらなあ』と思うことも正直あった。
2人の楽譜にギターのコードの絵を描いて教えたこともあったんですよ。
『ジャーン』と弾いてほしいところなら楽譜にも『ジャーン』と書き込んだりもしました」
吉田氏はKinKiのコンサートでバンドマスターも務める。KinkiのMCが長すぎて吉田氏が文句を言ったという逸話もあるが……。