2022年8月20日 06:00
森英恵さん「バラの花のような方」本誌に明かしていた雅子さまのローブ・デコルテ秘話
(以下、カッコ内は当時の森さんの発言)
ローブ・デコルテ用の生地を受け取ったのは、納采の儀の翌日。美智子さまから、わからないことは三笠宮妃の百合子さまに伺うよう伝えられ、日本でのローブ・デコルテの細かい決まりについて教わった。1週間ほど生地を机の上に置いて眺め、アイディアを膨らませていき、最終的に3点くらいのスケッチを用意したという。
そうしてデザインされたローブ・デコルテは、襟に花びらがあしらわれたジャケットが印象的だった。
「襟に花びらをつけましたのは、雅子さまはバラの花のような方だと感じました。華やかで匂い立つような白いバラはほかの色のバラよりも匂いがさわやかです。それで、あれを思いつきましたの」
製作中は、社内でも極秘だったそう。6人くらいのチームで、アトリエに鍵をかけて作業にあたった。
「ご成婚が近づくにつれ、雅子さまは、お体がだんだんほっそりとされて。仮縫いでいらっしゃるたびに寸法をお詰めしました。雅子さまは洋服がお似合いになるプロポーションです。背も高いし、歩き方も自然だし、ウエストラインはキュッと締まっていらっしゃる。特に、肩が安定していらっしゃったので、肩パッドで加減する必要はありませんでした。