2022年8月18日 20:39
東京五輪組織委の元理事が収賄で逮捕…高まる「東京五輪利権」解明への期待
2017年2月、組織委の理事会に臨む高橋治之容疑者(中央)。左は組織委の会長を務めていた森喜朗元首相(写真:共同通信)
東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定と公式ライセンス商品の販売をめぐって、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」側から計5100万円の賄賂を受け取った疑いが強まったとして、東京地検特捜部は8月17日、大会組織委員会の高橋治之元理事(78)を受託収賄容疑で逮捕した。
また、AOKI側からは、青木拡憲前会長(83)、青木寶久前副会長(76)、上田雄久専務(40)が贈賄容疑で逮捕された。
「高橋元理事は2017年1月以降に、青木前会長側から、東京五輪のスポンサー契約や公式ライセンスを使った商品の契約に関して“有利に取り図ってほしい”という依頼を受けていたと特捜部は発表しています。
そのうえで、同年10月から今年3月にかけて、高橋元理事が代表を務めるコンサルタント会社を受け皿にして、青木前会長の資産管理会社から計5100万円の賄賂を受け取ったとされています。
また、高橋元理事のコンサルタント会社とAOKI側はコンサルタント契約を結んでおり、毎月100万円前後の“コンサル料”が高橋元理事側に支払われていた事実も明らかにされました」