2022年10月28日 19:00
欧米で起きている“マスク回帰”…岸田首相「脱マスク」は世界に逆行と専門家批判
寒くなって換気が難しくなったからまたマスクをつけましょうという、非常にシンプルな対策ということだ。
「さらに、この冬のヨーロッパはエネルギー不足が深刻化するはずですので、十分な換気がますます難しくなるでしょう。そうであれば、なおさらマスクの重要性は高まります。
空気感染が今でも周知されず、換気がヨーロッパほど徹底されていない日本で、マスクの着用がおざなりになってしまったら、ヨーロッパ以上の感染拡大が起こることが容易に予見できます」(本堂准教授)
これから冬を迎える日本。第8波やインフルエンザとの同時流行も懸念されている。
「冬になると乾燥によってウイルスが小さく軽くなり、室内では空気中のウイルス濃度が増します。また、小さなウイルスは肺の奥に入りやすく肺炎のリスクも高まります。コロナに限らず冬は呼吸器疾患全般でリスクが上がるので、このタイミングでの規制緩和は危険だと思います」(清水教授)
感染リスクだけでなく、経済への影響も逆効果だという。
「感染拡大によって経済への悪影響も強くなるでしょう。今、世界的にはマスクや換気などの弱い対策を早めに出すことが、経済へのダメージが一番小さいということが常識になっています。