2022年12月4日 06:00
【悪ノリ&内輪ネタ】とんねるずの“笑い”は面白ければなんでもアリの時代が生み出した!
番組の企画力にも目をみはるものがあった。
「恋愛至上主義だったバブル時代に放送された『ねるとん紅鯨団』は秀逸。素人の性格と特徴を絶妙な言葉でスパッと言い当てる能力が高く、意中の女性に告白する男性出演者にとって、頼れる兄貴的な存在となっていました」
■面白ければ“なんでもアリ”が学校の「笑い」を独占
芸人の枠にとどまらず、歌手、俳優としても注目された。『情けねえ』(’91年)で日本歌謡大賞を受賞し、子どもたちの間で大人気となった『ガラガラヘビがやってくる』(’92年)はミリオンセラーを記録。マルチタレントの元祖であるビートたけしを彷彿とさせる存在に。
さらに『とんねるずのみなさんのおかげです。』では、『仮面ライダー』や『北の国から』、トレンディドラマのパロディコントが人気に。若き日の松嶋菜々子が下ネタコントに登場したことなどは、今でも語り草だ。
「女性タレントをきわどいコントに起用する手法は、その後のバラエティ番組へ影響を与えました。また、人気の芸能人ばかりでなく、世間的には無名の番組スタッフのモノマネをしたり、業界ネタや業界用語でちゃかしたりして笑いにする内輪ネタも、とんねるずが得意とするところ。