2023年3月4日 06:00
松本人志の降板報道もスルー『ワイドナショー』が“攻めなく”なってしまった理由
お笑い評論家のラリー遠田氏に聞いた。(以下、カッコ内はすべてラリー氏の発言)
「もともと『ワイドナショー』が画期的だと言われた理由は、いつも番組の冒頭で流れる“普段スクープされる側の芸能人が、個人の見解を話しに集まるワイドショー番組”というコンセプトに端的に表されていますよね。
何か事件があったら本人や当事者が出てきて自由にしゃべればいい。そんなスタイルが、以前もあったタレントのワイドショーコメンテーターとは一線を画していました。
放送開始当初はSNSやYouTubeが今ほど盛んではありませんでした。タレント側からしたら、週刊誌などの報道に対して“言われっぱなし”という感覚があったのではないでしょうか」
ラリー氏は記憶に残る放送回として吉本の“一大事”を扱った回をあげる。
「やっぱり闇営業騒動の時ですね。宮迫(博之)さんと(田村)亮さんが会見をした直後で、急きょ生放送になりました。
吉本興業の岡本社長も出演し、のちの“グダグダ会見”に繋がりました。まさに先ほどの番組コンセプトが強く打ち出された回と言えるでしょう」
松本や番組は変わってしまったのだろうか。
「降板の理由ともいわれる“キリトリ記事”については皮肉な話だと感じます。