くらし情報『コロナ対策で浪費された3900億円超…「“科学の軽視”と中抜きが原因」と元官僚』

2023年3月31日 06:00

コロナ対策で浪費された3900億円超…「“科学の軽視”と中抜きが原因」と元官僚

は『空気感染は増えていない』というレポートを出していたんです」

感染研とべったりでコロナ対策を進めてきた政府も、認識を改めようとはしなかった。

「だから日本では、あまり効果のないアクリル板ばかりが設置され、世界の標準対策になっていた、空気感染を防ぐための空気清浄機設置という基本的なコロナ対策が決定的に遅れました。そのために、どれほど多くの飲食店が倒産し、学生たちがキャンパスライフを失ったか……」(佐藤さん)

なぜ日本のコロナ対策は、これほどお粗末なのか。元経産省官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんは、こう分析する。

「いちばん大事にしていたのは、“やってる感”です。つまり、コロナ対策でも何が科学的か、何が効果的かなんて中身はどうでもいい」

ワクチンも「1日100万回接種」という数字が最優先。数字こそ達成したものの、完全に統制を失い、結果として大量のワクチンをムダにすることになった。

「ここ数年は、コロナ対策という大義名分のもと、打ち出の小づちのようにジャブジャブと予備費が使われていきました」

さまざまな名目で“支援事業”を生み出していった。
その結果、各省庁はおのおのの事業を精査できず、おのずと電通など政府と近しい企業に事業を丸投げすることに……。

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