2023年4月13日 11:00
「あ、死んだ」ショベルカーに体をえぐられた男性が語る壮絶な事故体験「うにゅんと内臓が押し上げられた」
自分と同じ作業をしていたもう1人の従業員は、少し離れた所で集めたゴミの仕分けをしていて、こちらには全く気づいていませんでした」
ノズさん本人も、自身に迫っていた危険に気づくことはなかった。すると突然、後部から重機のバケツで、被っていたヘルメットを叩かれたという。
「『ゴンッ』というヘルメットを叩かれた音がして倒されましたが、何が起こったのか分かりませんでした。直後に腰の辺りからバケツで掬われて、『うにゅん』と内蔵が押し上げられて移動する気持ち悪さを感じました。そのまま『ズササササ』と体を引きずられるのが分かって、『あ、死んだ』と思いました」
■腰椎が5本折れ、重機のツメで腎臓が損傷……
一体どのようにして助かったのか、ノズさんはこう続ける。
「自分の身体が細いのと下の土が柔らかったので、バケツの爪の間から身体が抜け、下の土に埋まって助かりました。『この場にいたらもう一度やられる』と思い、走って逃げようとしましたが、5メートルほどのところで倒れてしまいました。そのときは腰が痛すぎて唸るしか出来ず……。
そうしていると、事故を起こした重機のオペレーターが倒れている自分を見つけて、駆け寄ってきて発見されました。