2023年4月13日 11:00
「あ、死んだ」ショベルカーに体をえぐられた男性が語る壮絶な事故体験「うにゅんと内臓が押し上げられた」
本誌はこのノズさん本人に、当時の状況などについて、詳しく話を聞くことが出来た。(以下、カッコ内は全て本人によるコメント)
「事故に遭ったのは、’13年の夏。当時は34~35歳くらいで、土木作業員をしていました」
ちょうど10年ほど前に起こったという、工事現場でのショベルカーによる事故。ノズさんの作業していた付近には、ショベルカー(以下、重機と記載)が2台とそれを操縦するオペレーター2人、さらにもう1人の作業員がいたという。
「3メートルくらい積み上げられた土山の上で、重機がベルトコンベアの投入口に土を入れる作業を行っていて、もう一台の下に居る重機がその土山に土をまく、という作業をしている現場でした。自分ともう1人がその間に入り、ゴミ等を除去する作業に従事していたんです。
すると、下にいた重機のオペレーターから『こっちはあらかた片付いたから、向こう(土山のほう)に行ってくれ』と指示されました」
ノズさんは指示に従い、土山のほうへ移動する。これが、事故の引き金となってしまった。
「移動した直後の出来事で、土山の上のオペレーターも入ってきたとは思って無かったみたいです。重機の作業員にも、ショベルカーのアームの死角になって自分の姿は見えていなかったと思われます。