2023年6月20日 06:00
香川照之 代役奮闘も一門から“ポスト猿之助”失格の評判…澤瀉屋新トップは中村隼人に
5月下旬、車を降りて行きつけの店へ出かける香川
「主役を務める香川さんは汗だくの熱演でした。いとこである猿之助さんの一家心中事件もあり、周囲から温情の目で見られていたのが印象的でした」(観客の一人)
東京・歌舞伎座の「六月大歌舞伎」昼の部『傾城反魂香』で、主演を務める市川中車こと香川照之(57)。歌舞伎関係者は言う。
「香川さん演じる吃音の絵師と妻の物語で、昨夏に銀座のクラブホステスへの性加害が報じられた香川さんを復活させるべく、猿之助さんが妻役として全力で支える“晴れ舞台”となるはずでした」
実際に観劇した演劇評論家の上村以和於さんはこう語る。
「これが初めてと言っていい本格的な古典の大役で、市川中車としてワンステップは上がった気はします。歌舞伎の世界に入ってやっと10年、少し明るい光が差したってところでしょうかね。ただ、まだまだこれからです」
前出の歌舞伎関係者は言う。
「市川猿之助さん(47)の事件直後、代役を務めた香川さんは楽屋で“今後は私が澤瀉屋を背負っていかなければ”と決意表明したといいます」
だが、澤瀉屋トップだった猿之助の後任は香川ではないという。
「8月歌舞伎座『新・水滸伝』の主役を演じる予定だった猿之助さんの代役は事件直後の明治座でも代役の中村隼人さん(29)