荻原博子「政府はウソついてる」とバッサリ…マイナ保険証“別人の顔でも認証される”バグに医療現場悲鳴、廃業の医師は1000人超に
混乱はこればかりではありません。医療者にはマイナ保険証を導入するため、読取り機の設置やシステムの導入が義務付けられています。経済的な負担はもちろん、システムの不具合への対応に悲鳴を上げている医療機関が多いのです。全国保険医団体連合会の調査では、マイナ保険証の運用を始めた医療機関のうち、41%で不具合があったと答えています。
顔認証ができない、別人のデータが出てくる、なかには1割負担の高齢者に「3割負担」と表示されるなど、あってはならない間違いに医療機関は疲弊し、「マイナ保険証だけでなく、必ず健康保険証も持参してください」と貼りだす病院もあるとか。
さらに、何十年も地域に根付き医療を行ってきた高齢の医師たちが、次々と廃業に追い込まれています。全国保険医団体連合会によると、マイナ保険証の導入で廃業を決めた医師は全国で1,000人以上にのぼるといいます。彼らは、デジタル機器は苦手かもしれませんが、自分の患者の体質や既往症などのデータは頭の中にあって、地域からの信頼も厚いのです。
医師の少ない地方もあります。主治医を失い途方に暮れる患者たちは、この先どうすればいいのでしょう。
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