埼玉立てこもり事件で保育園も深夜まで待機…保育士明かすそれでも泣き出す園児が出なかったワケ
園児には外の状況は一切知らせず、園内にあるホールに全員を集合させ待機していたそう。
待機中は、保育士たちが機転を効かせ、午前中に行ったハロウィンパーティーの続きをしたり、英語の先生と歌を歌ったりして楽しみながら待っていたようだ。
ーー保育士の方たちが、とっさの緊急時でも冷静に対応できたのはなぜでしょうか。
「常にそういった非常事態に備えて避難訓練をしているので、それ通りに行動したまでです。お巡りさんたちが周りにいてくださるから、心強く安心して過ごせました」
普段から訓練をしているおかげか、園児も“ごっこ遊び”の延長だと理解したよう。泣き出したり、不安がる園児はいなかったそうだ。
ーー迎えにきたときの保護者の様子について教えてください。
「園内のスナップ写真ですとか、園内の様子なども随時、保護者が見られるようになっているから、保護者の方も安心して待つことができたようです」
迎えに来た保護者からは「(遅くまで)申し訳ない」と先生たちへのねぎらいの言葉もあったという。
先生たちが帰宅できたのは、1日午前0時30分から1時すぎごろで、電車で通勤している先生から優先的に帰ったそうだ。
最後に、「いろいろな事件がないようにね、これからも避難訓練などで備えていきたいと思います」と語ってくれた。
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