マヂラブ野田も危惧…令和に「一発屋芸人」がピタリと生まれなくなった“厳しいワケ”
そのため、印象的なフレーズやキャラクターを持つ芸人が瞬間的に人気者になるという現象がありました。ほかに選択肢が少なかったからこそ、みんなが同じものを見ていたのです。
ただ、今ではYouTube、TikTok、Instagramなどが広まっていて、若者がそれほど積極的にテレビを見ていません。テレビは数ある選択肢の一つに過ぎないのです。昔は大学生の一人暮らしでテレビを持ってない人は珍しがられていましたが、今ではテレビを持っている人の方が珍しいですよね」(以下、カッコ内はすべてラリー氏)
近年では、一発屋芸人誕生に大きく貢献した『エンタ』や『レッドカーペット』のようなネタ番組も減ってきている。
「最近のお笑い番組はトークが主体になっていて、『エンタ』や『レッドカーペット』のようなネタ番組がほとんどありません。
ネタをそのまま見せられる番組は少ないので、ロケ番組やドッキリ番組などに向いているようなキャラクターを持っている芸人が、テレビには使われやすいです」
次に、多くの若者が熱中するSNSでは、テレビとは別の生存戦略が求められるとラリー氏は言う。
「テレビには基本的に限られた数の芸能人しか出られませんが、SNS上ではみんなが横並びになって比べられることになります。