適正数越えで、ハトひき殺しも話題に 禁止ポスターの前でもエサを与え続ける女性の“言い分”
そのいっぽうで、ポスターのすぐそばで、盛大にエサをばらまいている女性もいる。
エサをあげている最中の女性を取材すると――。
――《エサを与えないで!!》というポスターも、そこに貼ってありますが、なぜエサをあげているのですか?
「だって、かわいいじゃない」
――道もフンだらけですし、ハト除けのCDを吊るしているお宅もありますが?
「他の人だってエサをあげているし、ハトたちも喜んでいるのだからいいじゃない」
女性はエサをあげる手を止めようとはしなかった。
そこで禁止ポスターを管轄している東京都環境局の担当者に話を聞いた。
――東京都でハトが増えているのは、人間のエサやりが原因なのでしょうか?
「東京都内の公園などにも木の実がなっており、ハトたちはそれを食べて生きていくことができます。私どもは、ドバトの繁殖数の調査をしておりませんので、はっきりとは申し上げられませんが、一般的にいえば、人間によるエサやりが、適正な数を上回らせている原因の1つと考えられます」
――禁止ポスターも貼ってありますが、罰則はないのでしょうか?
「東京都の条例には罰則はありません。ただ、世田谷区、大田区、荒川区などでは区の条例でエサやりを禁止しており、一部の区では罰則を規定しています」