俳優を騙るロマンス詐欺で毒殺未遂「夫を追い出せと言われたから」
夫は意識こそなかったが呼吸はしており、地元の病院に運ばれた。
ドゥセット被告の行動に疑問を抱いたのは、彼女の娘(40)だった。母親の携帯電話を調べると、ソーステン・ケイを名乗る人物と頻繁にやり取りをしており、金銭の要求もされていたことがわかったという。
意識を取り戻した夫は「妻がスープをつくってくれたが、あまりおいしくなかった。苦い味がした」と警官に話し、毒物検査ではオピオイド、コカイン、アルコールが検出された。
ドゥセット被告は警察の聴取で、「ずっとソーステンに会いたかった。4000ドル振り込む約束をしていました」と供述。しかし、夫の毒殺については「私たちは結婚して45年ですよ。
夫を愛しています。毒殺なんてするものですか」と強く否認しているという。
メッセンジャーの向こうの“ソーステン・ケイ”は当然ながら偽者で、最近急増している高齢者を狙ったロマンス詐欺だった。
NBCによると、タウンゼント警察のジェイムズ・サーテル署長は「このような事件には強い関心が寄せられますが、みな本物の人間です。実在の被害者であり、実在の加害者なのです。私たちは一歩引いて、事件を全体的に俯瞰しなければなりません。また、高齢者を狙う詐欺は、手口がより巧妙化しているため注意してください」と呼びかけたそうだ。
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