「映画文化のためなら…」小泉今日子がクリスマス返上で下町のミニシアターに駆けつけた理由
すると、『相米さんの特集ということでしたら是非お願いします』というメールの返信が小泉さんからあり、驚きました。その後の日程や当日の駐車場の位置までご本人と直接やり取りさせていただきました」
イベントでは上映後に小泉が登壇して客席に向かって話をするアフタートークが行われ、通常のチケット代のみで誰でも参加できたという。
「チケットは発売開始から10分で予約が埋まってしまう最速記録。当館が始まって以来のビッグゲストでした。それまで小泉さんというとタレントやアイドルというイメージが強かったのですが、当日は相米監督の演出方法などをご自身の言葉で丁寧に説明されていて、『相米監督について語り継いでいきたい』という使命感みたいなものを感じましたね。映画を見慣れているお客さんたちからも『今や映画人なんだな』という声が上がっていました」
動画配信サービス全盛の昨今、全国のミニシアターはコロナ禍の影響から立ち直れず経営難にあえいでいる。東京の東エリア唯一のミニシアターとして、’22年に岡村さんがオープンさせたStrangerも黒字化できない状況が続いており、2月1日より新会社に経営が引き継がれることが決まっているという。
街の小さな映画館を絶やしたくないと願う“映画人”小泉の想いはどう紡がれてゆくのだろうか――。
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