くらし情報『1ドル160円の衝撃!《巨大ロボが春日部を破壊》《「ゴジラ」襲来で財政破綻の国難》も…フィクションで描かれた円相場』

1ドル160円の衝撃!《巨大ロボが春日部を破壊》《「ゴジラ」襲来で財政破綻の国難》も…フィクションで描かれた円相場

(1994年)で、円急騰も食い止めていた。バブル崩壊後のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に反し、1ドル=100円をうかがうほど円高が加速。米政府の陰謀と気付いた大蔵官僚の依頼で、東郷は大物投資家ランドルフを狙撃する。通貨の番人顔負けの仕事だった。

■警察官が副業

ゴルゴ13は変動相場制に移行前の1968年から連載を始めただけに、円相場の変遷に詳しい。双肩を担うのは、コミックス201巻で完結した「こちら葛飾区亀有公園前派出所」だろう。

第500話「道楽党起つ!!」は1985年のプラザ合意(ドル高是正)後、1ドル=220円から160円に急騰したバブル期にさかのぼる。それでも輸入価格はなお高く、海外製のミニカーを格安で入手するため、主人公の両津勘吉自ら参院選に立候補する。


第1809話「がんばれ秋葉原店」は1ドル121円台まで円安が加速し、インバウンド(訪日客)が急増した2014年が舞台。「超神田寿司」秋葉原店の立て直しを任された両津は、海外の富裕層向けに1人5万円で「一日寿司職人の体験サービス」を打ち出す。

1ドル=160円や急速な円安進行は、警察官が政治家を目指したり、寿司職人になったりする相場だった。公務員の副業は厳禁。この物語はフィクションです。

(文:笹川賢一)
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