廃棄されそうな品物を買うことで「食品ロス」削減と節約の一石二鳥を
セブン-イレブンは5月13日から、消費期限切れが間近で売れ残りそうな商品の値引きを始めます。対象はおにぎりやサンドイッチ、弁当など約300品。20円、30円、50円、100円引きの「エコだ値」シールを貼って販売します。
スーパーなどではおなじみの“見切り品”の値下げ販売は、2021年からファミリーマートが、2023年末からローソンがAIを活用したシステムで行っています。コンビニ最大手のセブン-イレブンもやっと“値引きしないコンビニ”を脱却するようです。
消費者としては「今すぐ食べるから、安いものを買おう」という選択肢ができたことは大歓迎です。節約できて、食品ロス削減にも貢献できるからです。
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。
日本の食品ロスは年間523万トンに及び、大問題です(2021年度、農林水産省)。原因は食べ残しなど家庭でのロスがおよそ半分。残り半分は事業系のロスで、作りすぎや売れ残り品の廃棄などです。
廃棄するにもコストがかかり、ごみとして燃やすと二酸化炭素を排出するなど環境に悪影響を与えます。「捨てずに値引きして売り切る」商習慣が当たり前になればいいと思います。